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式と計算_式の範囲_範囲を表す

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 式の範囲

 範囲を表す

例題
  1. \(-4≦x≦-1\),\(2≦y≦5\)のとき、\(2x-3y\)の範囲を不等式で表しなさい。
  2. \(-3<x≦-1\),\(-2≦y≦4\)のとき、\(-3x+2y\)の範囲を不等式で表しなさい。
  3. 2つの自然数\(x,y\)があり、小数第二位を四捨五入すると\(x=5.2,y=8.6\)になるという。このとき\(-3x+y\)の範囲を不等式で表しなさい。
  4. \(-5≦x≦3\),\(-5≦y≦-2\)のとき、\(x^2-y^2\)の範囲を不等式で表しなさい。
  5. \(x,y\)があり、\(x+y=6\)、\(-3< x < 0\)になるとき、積\(xy\)の範囲を不等式で表しなさい。
  6. 2つの自然数\(x,y\)があり、\(x+y=13\)、\(-3< x-2y< 0\)になるとき、\(x,y\)をそれぞれ求めなさい。
    まずはこう解け!
 
  1. 項ごとの範囲を足せ
       
    ※引き算をすると範囲が逆になるため、「足す」ことを考える。


        例)\(x^2-5x+3y\)の範囲の場合、\((x^2)+(-5x)+(3y)\)と考える。
        足し合わせる前に\((x^2)、(-5x)、(3y)\)の範囲をそれぞれ求めておく。

  2. \(\leqq\)と\(\lt\)を足し合わせると\(<\)になる。
      \( \begin{eqnarray}
      -1 \color{ #ff0000 }{<} &x& ≦5 \\
      +) 2 \color{ #ff0000 }{≦} &x& ≦4  \\
      \hline
      -1 \color{ #ff0000 }{<} &x& ≦5
      \end{eqnarray}  \)  
     
    ※例えば2以上の数と3より大きい(3は入らない)数の和で5になることはない。
     
  3. \(x^2\)の範囲は二次関数の変域で考えること。
      例) \(-2≦x≦4\)のとき、\(0≦x^2≦16\)
    式と計算_式の範囲_範囲を表す
    例) \(2≦x≦4\)のとき、\(4≦x^2≦16\)
    式と計算_式の範囲_範囲を表す
  4. 四捨五入の範囲の求め方
        四捨五入した部分の下に5を書き入れ、それを引いた数と足した数で挟み込む。
       


        例)十の位を四捨五入して700になる数\(x\)

    百の位 十の位 一の位
    7 0 0
    5 0

        引くと650、足すと750なので、一の位を四捨五入して70になる数\(x\)の範囲は\(650≦x<750\)
        ※四捨五入の範囲は「~以上~未満」で表す。
     

解答
  1. \(-4≦x≦-1\)、\(2≦y≦5\)のとき、\(2x-3y\)の範囲を不等式で表しなさい。
  2. それぞれの項を不等式で表してから足し合わせる。
    ※マイナスをかけると不等式の大小関係が逆になるので注意


      \( \begin{eqnarray}
      -8 ≦ &2x& ≦-2 \\
      +) -15 ≦ &-3y& ≦-6 \\
      \hline
      -23 ≦ &2x-3y& ≦-8
      \end{eqnarray}  \)
     

    \(-23≦2x-3y≦-8 \)

  3. \(-3<x≦-1\),\(-2≦y≦4\)のとき、\(-3x+2y\)の範囲を不等式で表しなさい。
  4. それぞれの項を不等式で表してから足し合わせる。


      \( \begin{eqnarray}
      3 ≦ &-3x& \color{ #ff0000 }{<} 9 \\
      +) -4 ≦&2y& \color{ #ff0000 }{≦} 8  \\
      \hline
      -1 ≦ &-3x+2y& \color{ #ff0000 }{<}17
      \end{eqnarray}  \)  
     

    \(-1≦-3x+2y<17 \)

  5. 2つの自然数\(x,y\)があり、小数第二位を四捨五入すると\(x=5.2,y=8.6\)になるという。このとき\(-3x+y\)の範囲を不等式で表しなさい。
  6. \(x,y\)の範囲をそれぞれ求めると


      \( \begin{eqnarray}
      5.15 ≦ &x& < 5.25 \\
      8.55 ≦&2y& < 8.65  \\
      \end{eqnarray}  \)  
     

    それぞれの項を不等式で表してから足し合わせる。


      \( \begin{eqnarray}
      -15.75 < &-3x& ≦ -15.45 \\
      +) 8.55 ≦&y& < 8.65  \\
      \hline
      -7.2 < &-3x+y& < -6.8
      \end{eqnarray}  \)  
     

    \(-7.2<-3x+y<-6.8 \)

  7. \(-5≦x≦3\),\(-5≦y≦-2\)のとき、\(x^2-y^2\)の範囲を不等式で表しなさい。
  8. \(x,y\)の範囲をそれぞれ求めると


      \( \begin{eqnarray}
      0 ≦ &x^2& ≦ 25 \\
      -25 ≦&-y^2& ≦ -4  \\
      \end{eqnarray}  \)
     

    それぞれの項を不等式で表してから足し合わせる。


      \( \begin{eqnarray}
      0 ≦ &x^2& ≦ 25 \\
      +)  -25 ≦&-y^2& ≦ -4  \\
      \hline
      -25 < &x^2-y^2& < 21
      \end{eqnarray}  \)  
     

    \(-25< x^2-y^2< 21 \)

  9. \(x,y\)があり、\(x+2y=0\)、\(-3< x < 2\)になるとき、積\(xy\)の範囲を不等式で表しなさい。
  10. \(y\)について解くと\(y=-\dfrac{1}{2}x\)

    ここで\(xy=-\dfrac{1}{2}x^2\)

    \(0≦x^2<9 \)

    \(- \dfrac{9}{2}<- \dfrac{1}{2}x^2≦0 \)

    よって

    \(- \dfrac{9}{2}< xy≦0 \)

  11. 2つの自然数\(x,y\)があり、\(x+y=13\)、\(-3< x-2y< 0\)になるとき、\(x,y\)をそれぞれ求めなさい。
  12. \(y\)について解くと\(y=13-x\)、\(x-2y\)に代入すると\(x-2(13-x)=3x-26\)

    \(-3<3x-26<0 \)

    すべての辺に26を足すと

    \(23<3x<26 \)

    すべての辺を3で割ると

    \(7 \dfrac{2}{3}< x< 8 \dfrac{2}{3} \)

    よって

    \(x=8,y=5 \)

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