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整数_文字式_商と余りの関係

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 文字式

 商と余りの関係

例題
  1. ある自然数\(n\)を\(15\)でわると商が\(a\)で余りが\(14\)になる。この自然数\(n\)を\(3\)で割ったときの商と余りをそれぞれ求めなさい。
  2. ある整数\(x,y\)があり、\(x\)を\(4\)でわると商が\(a\)で余りが\(3\)、\(y\)を\(5\)でわると商が\(b\)で余りが\(4\)になる。
    \(x\)と\(y\)の積\(xy\)を3で割ったときの商と余りを求めなさい。
  3. ある自然数\(n\)を\(15\)でわると商と余りが同じになった。このような自然数のうち最大の自然数\(n\)を求めなさい。
  4. \(150\)をある自然数\(n\)でわると商と余りが同じになった。このような自然数\(n\)として考えられるものをすべてを求めなさい。
    まずはこう解け!
 
  1. ある数\(A\)を\(p\)でわった商を\(q\)、余りを\(r\)とすると、次の式が成り立つ。
        \(A=p \times q + r\)
  2. 商と余りを求めよ!と問われたら\(p \times q + r\)の式に変形すること。
  3. 余り\(r\)は割る数\(p\)より小さい数であることに注意!

解答
  1. ある自然数\(n\)を\(15\)でわると商が\(a\)で余りが\(14\)になる。この自然数\(n\)を\(3\)で割ったときの商と余りをそれぞれ求めなさい。
  2. \(n=15a+14 \)

    ここで3で割った商と余りを求めるために、\(3\times q + r\)に変形する。※\(r< 3\)に注意

    \(n=3(5a+4)+2 \)

    \((商)5a+4 (余り)2 \)

  3. ある整数\(x,y\)があり、\(x\)を\(4\)でわると商が\(a\)で余りが\(3\)、\(y\)を\(5\)でわると商が\(b\)で余りが\(4\)になる。
    \(x\)と\(y\)の積\(xy\)を3で割ったときの商と余りを求めなさい。
  4. \(x=4a+3 \)

    \(y=5b+4 \)

    \(xy=(4a+3)(5b+4) \)

    \(xy=20ab+16a+15b+12 \)

    \(xy=3(6ab+5a+5b+4)+2ab+a \)

    \((商)6ab+5a+5b+4 (余り)2ab+a \)

  5. ある自然数\(n\)を\(15\)でわると商と余りが同じになった。このような自然数のうち最大の自然数\(n\)を求めなさい。
  6. 商と余りをそれぞれpとすると、

    \(n=15p+p \)

    \(n=16p \)

    ここで\(p\)は\(15\)で割ったときの余りのため、

    \(p<15 \)

    よって\(n\)が最大になるのは\(p=14\)のとき

    \(n=16 \times 14=224 \)

    \(224 \)

  7. \(150\)をある自然数\(n\)でわると商と余りが同じになった。このような自然数\(n\)として考えられるものをすべてを求めなさい。
  8. 商と余りをそれぞれpとすると、

    \(150=n \times p+p \)

    \(150=(n+1) \times p \)

    ここで\(p\)は\(n\)で割ったときの余りのため、

    \(p < n \)

    \(p < n+1 \)

    ここで、積が\(150\)になる組み合わせを書き出すと

    n+1 150 75 50 30 25 15
    p 1 2 3 5 6 10

    よって\(n\)として考えられるのは

    \(149,74,49,29,24,14 \)

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