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平面図形_円_内接円と外接円

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 内接円と外接円

例題

次の図の内接円の半径\(r\)、外接円の半径\(R\)を求めなさい。

  1. 平面図形_円_内接円と外接円 平面図形_円_内接円と外接円
  2. 平面図形_円_内接円と外接円 平面図形_円_内接円と外接円
  3. 平面図形_円_内接円と外接円 平面図形_円_内接円と外接円
  4. 平面図形_円_内接円と外接円 平面図形_円_内接円と外接円
  5. 平面図形_円_内接円と外接円 平面図形_円_内接円と外接円
    まずはこう解け!
 

内接円の半径の求め方

  1. 面積を2通りで表して求める。
  2. (相似や三平方の定理を利用する。)

外接円の半径の求め方

  1. 直径となる補助線を引き、直角三角形の相似形で計算する。
  2. (特別角が与えられたら中心角を作って計算する。)
  3. (相似や三平方の定理を利用する。)

※(  )内の解き方のようにさまざまな工夫ができる。

※原理原則を抑えつつ問題演習でコツをつかんでほしい。


内接円の基本解法(面積を2通りで計算)

平面図形_円_内接円と外接円

①三角形の面積\(S\)を三平方の定理から求める。詳しくは三平方の定理を参照

②また上の図より三角形の面積\(S\)は3つの三角形の面積の和として求められるので

\(S=AB \times r \times \dfrac{1}{2} + BC \times r \times \dfrac{1}{2} + AC \times r \times \dfrac{1}{2} \)

\(S=(AB+BC+AC) \times r \times \dfrac{1}{2}\)

\(r= \dfrac{2S}{AB+BC+AC}\)


外接円の基本解法(直径となる補助線)

平面図形_円_内接円と外接円

頂点\(A\)を通る\(BC\)の垂線\(AE\)を引き、\(AE\)の長さを三平方の定理から計算する。

図のように直径\(CD\)を引く。

\( \triangle ABE\)∽\(\triangle CDA \)より

\(EA:AB=AC:CD\)

ここで\(CD=2R\)なので、

\(EA:AB=AC:2R\)

\(2R= \dfrac{(AB) \times(AC)}{EA}\)

※式を覚えるのではなく解き方の流れを身に付けること。

解答
  1. 平面図形_円_内接円と外接円
  2.  内接円の解き方① 面積から求める。

    正三角形\(ABC\)の面積\(S\)は三平方の定理を利用すると、

    \(S=9 \sqrt{3} \dots① \)

    また、内接円の半径\(r\)を用いて

    \(S= \dfrac{1}{2}r(AB+BC+AC) \)

    \(S=9r \dots② \)

    ①,②より

    \(r= \sqrt{3} \)


     内接円の解き方② 特別角の三平方の定理から求める。

    \(O\)から\(BC\)に垂線\(OD\)を引くと、\(\triangle DOB\)は\(DO:OB:BD=1:2:\sqrt{3}\)の直角三角形なので、

    \(OD:DB=r:3=1: \sqrt{3} \)

    \( \sqrt{3}r=3 \)

    \(r= \sqrt{3} \)

    平面図形_円_内接円と外接円

     外接円の解き方 特別角の三平方の定理から求める。

    \(O\)から\(BC\)に垂線\(OD\)を引くと、\(\triangle DOB\)は\(DO:OB:BD=1:2:\sqrt{3}\)の直角三角形なので、

    \(BD:OB=3:R= \sqrt{3}:2 \)

    \( \sqrt{3}R=6 \)

    \(R=2 \sqrt{3} \)

  3. 平面図形_円_内接円と外接円
  4.  内接円の解き方① 面積から求める。

    正三角形\(ABC\)の面積\(S\)は三平方の定理を利用すると、

    \(S=8 \sqrt{2} \dots① \)

    また、内接円の半径\(r\)を用いて

    \(S= \dfrac{1}{2}r(AB+BC+AC) \)

    \(S=8r \dots② \)

    ①,②より

    \(r= \sqrt{2} \)


     内接円の解き方② 角の二等分線の利用

    \(O\)から\(BC\)に垂線\(OD\)を引くと、\(OB\)が\(\angle ABC\)の二等分線になる。(1点から引いた2つの接線の長さは等しい。)

    角の二等分線の定理より、

    \(AO:OD=6:2=3:1 \)

    よって

    \(OD=AD \times \dfrac{1}{3+1}=4 \sqrt{2} \times \dfrac{1}{4}= \sqrt{2} \)

    \(r= \sqrt{2} \)


     内接円の解き方③ 相似の利用

    \(O\)から\(AB\)に垂線\(OE\)を引き、\( \triangle AOE \)∽\( \triangle ABD \)を利用する。

    \(OD=r\)とすると、\(AO=4 \sqrt{2}-r\)

    \(AO:OE=AB:BD\)より

    \( \left(4 \sqrt{2}-r \right):r=6:2 \)

    \(r= \sqrt{2} \)

    平面図形_円_内接円と外接円

     外接円の解き方 二等辺三角形と三平方の定理

    \(A\)から\(BC\)に垂線\(AD\)を引くと、\(\triangle ADB\)の三平方の定理より\(AD=4 \sqrt{2}\)

    \(AO=BO=R\)であり、\(\triangle ODB\)の三平方の定理より、

    \( \left(4 \sqrt{2}-R \right)^2+2^2=R^2 \)

    \(8 \sqrt{2}R=36 \)

    \(R= \dfrac{9 \sqrt{2}}{4} \)


     外接円の解き方 相似の利用

    \(A\)から\(BC\)に垂線\(AD\)を引くと、\(\triangle ADB\)の三平方の定理より\(AD=4 \sqrt{2}\)

    \(O\)から\(AB\)に垂線\(OE\)を引くと\(AE=BE=3\)、\(\triangle AOE\)∽\(\triangle ABD\)より

    \(AO:AE=AB:AD \)

    \(R:3=6:4 \sqrt{2} \)

    \(4 \sqrt{2}R=18 \)

    \(R= \dfrac{9 \sqrt{2}}{4} \)

  5. 平面図形_円_内接円と外接円
  6.  内接円の解き方 面積から求める。

    \(AC\)に垂線\(BD\)を下す。

    正三角形\(ABD\)は30度、60度の直角三角形で辺の比が\(1:2:\sqrt{3}\)なので、

    \(BD=6 \times \dfrac{ \sqrt{3}}{2}=3 \sqrt{3} \)

    \(AD=6 \times \dfrac{1}{2}=3 \)

    \(CD=AC-AD=1 \)

    直角三角形\(DBC\)において三平方の定理より

    \(BC^2= \left(3 \sqrt{3} \right)^2+1^2 \)

    \(BC>0\)より

    \(BC=2 \sqrt{7} \)

    よって三角形\(ABC\)の面積\(S\)は

    \(S=4 \times 3 \sqrt{3} \times \dfrac{1}{2}=6 \sqrt{3}  \dots① \)

    \(S= \dfrac{1}{2}r \left(4+6+2 \sqrt{7} \right) \dots② \)

    ①,②より

    \( \left(5+ \sqrt{7} \right)r=6 \sqrt{3} \)

    \(r= \dfrac{5 \sqrt{3}- \sqrt{21}}{3} \)

    平面図形_円_内接円と外接円

     外接円の解き方 中心角から三平方の定理

    \(\angle BOC\)は弧\(BC\)に対する中心角であり、円周角\(BAC\)の2倍の大きさなので、

    \( \angleBOC=2 \angleBAC=120 \)

    \(BC\)に垂線\(OD\)引くと、\(\angle BOD=60\)

    内接円を解く段階で\(BC=2 \sqrt{7}\)とわかているので、

    \(BD= \dfrac{1}{2}BC= \sqrt{7} \)

    また\(\triangle ODB\)は\(1:2:\sqrt{3}\)の直角三角形のため、

    \(OB:BD=2: \sqrt{3}=R: \sqrt{7} \)

    \(R= \dfrac{2 \sqrt{21}}{3} \)

  7. 平面図形_円_内接円と外接円
  8.  内接円の解き方 面積から求める。

    \(\triangle ABC\)において三平方の定理より、

    \(BC=10 \)

    また、\(\triangle ABC\)の面積を2通りで表すと、

    \(S=6 \times 8 \times \dfrac{1}{2}=24 \dots① \)

    \(S= \dfrac{1}{2}r(6+8+10)=12r \dots② \)

    ①、②より

    \(r=2 \)

    平面図形_円_内接円と外接円

     外接円の解き方 三平方の定理

    内接円を解く段階で、\(BC=10\)とわかっているので

    \(R=OB= \dfrac{1}{2}BC=5 \)

    \(R=5 \)

  9. 平面図形_円_内接円と外接円
  10.  内接円の解き方 面積から逆算

    \(ABC\)の面積を計算するために、\(A\)から\(BC\)に垂線\(AH\)をおろす。

    \(BH=x\)とすると三平方の定理より

    \(AH^2=10^2-x^2=6^2-(14-x)^2 \)

    \(x= \dfrac{65}{7} \)

    \(AH= \dfrac{15 \sqrt{3}}{7} \)

    \( \triangleABC=14 \times \dfrac{15 \sqrt{3}}{7} \times \dfrac{1}{2}=15 \sqrt{3} \)

    内接円の半径を\(r\)とすると面積の関係より

    \(15 \sqrt{3}= \dfrac{1}{2}(10+6+14)r \)

    \(r= \sqrt{3} \)

    平面図形_円_内接円と外接円

     外接円の解き方 直径となる補助線から相似

    図のように直径となる補助線\(AD\)を引く。また外接円の半径を\(R\)とする。

    \(BAD\)∽\(HAC\)より

    \(BA:AD=HA:AC \)

    \(10:2R= \dfrac{15 \sqrt{3}}{7}:6 \)

    \(R= \dfrac{14}{ \sqrt{3}} \)

    \(R= \dfrac{14 \sqrt{3}}{3} \)

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