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立体図形_球_接する球

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 接する球

例題
  1. 次の図のように半径の等しい球が立方体の中に2つ入っている。それぞれの球は立方体の3面と他の球と接している。
      立方体の1辺の長さが6cmのとき、球の半径を求めなさい。
     
    立体図形_球_接する球
  2. 次のように大きな球が一辺\(6cm\)の立方体に内接しており、小さい球は立方体の3面と大きな球に接している。小さい球の半径を求めなさい。

    立体図形_球_接する球

  3. 次の図のように円柱の中に3つの球を入れ、その上に1つの球をおく。このとき、下の3つの球は円柱の底面と側面積、および他の球と接している。
    上の1つの球は下の3つの球と接している。球の半径が\(1\)のとき円柱の底面の半径を求めなさい。

    立体図形_球_接する球

  4. ③の問題で、上の球の中心と円柱の底面との距離を求めなさい。
    まずはこう解け!
 
  1. 平面を切り抜け!(他の立体図形の扱い方と同じ)
  2. 垂直な3面と接している場合→立方体ができる
      →角から中心までの距離を求める。

■3面と接するとき
  
立体図形_球_接する球

が球と立方体の接点のとき、球の半径が一辺になる小さな立方体が存在する。
  球の半径を\(r\)とするとき、小さな立方体の対角線は\(\sqrt{3}a\)であり、これが立方体の角から球の半径までの距離である。

解答
  1. 次の図のように半径の等しい球が立方体の中に2つ入っている。それぞれの球は立方体の3面と他の球と接している。
        立方体の1辺の長さが6cmのとき、球の半径を求めなさい。
  2. 次の図のように平面で切り抜いて考える。(小さな立方体にも注目しておくこと。)

    立体図形_球_接する球 立体図形_球_接する球

    球の半径を\(r\)とする。

    \(AO_{1}=CO_{2}=\sqrt{3}r\) ・・・(小さな立方体の対角線)

    \(\triangle PO_{1}O_{2} \)で三平方の定理を使うことを目指す。

    \(O_{1}O_{2}=2r\)

    \(AD\)はもとの立方体の底面の対角線なので、\(AD=6\sqrt{2}\)

    \(O_{1}P=AD-2(\sqrt{2}r)=6\sqrt{2}-2\sqrt{2}r\)

    \(PO_{2}=6-2r\)

    よって、\( \left( 6\sqrt{2}-2\sqrt{2}r \right)^2 + \left( 6-2r \right)^2 = (2r)^2  \)

    ・・・計算しても良いが、面倒なので、
    \( \left( 6\sqrt{2}-2\sqrt{2}r \right) : \left( 6-2r \right)=\sqrt{2}:1 \)であり、その直角三角形の辺の比は\(\sqrt{2}:1:\sqrt{3}\)なので、
     

    \( 1:\sqrt{3}=(6-2r):2r \)

    \( \sqrt{3}(6-2r)=2r \)

    \( (2+2\sqrt{3})r=6\sqrt{3}  \)

    \( (1+\sqrt{3})r=3\sqrt{3}  \)

    \(r= \dfrac{9-3 \sqrt{3}}{2} \)

    \(O_{1}O_{}\)を求めるために\(\sqrt{2}:1:\sqrt{3}\)を使ったが、このことから\(O1O2\)は立方体で囲むことができ、その立方体の対角線が\(O_{1}O_{2}\)になることがわかる。

    またこのことから\(A,O_{1},O_{2},C\)が一直線上になることもわかる。

  3.   次のように大きな球が一辺\(6cm\)の立方体に内接しており、小さい球は立方体の3面と大きな球に接している。小さい球の半径を求めなさい。
  4. 立体図形_球_接する球 立体図形_球_接する球

    次の図のように平面で切り抜いて考える。(小さな立方体にも注目しておくこと。)

    大きな球の半径は\(3cm\)、ここで小さな球の半径を\(rcm\)とおき、
        \( \triangle BO_{1}P \)∽\( \triangle O_{1}O_{2}Q \)から計算することを目指す。

    \( BO_{1} \)は小さな立方体の対角線なので、\( BO_{1}=\sqrt{3}r \)

    \( O_{1}O_{2}=3+r\)、\(O_{1}P=r、O_{2}Q=3-r \)

    \( \triangle BO_{1}P \)∽\( \triangle O_{1}O_{2}Q \)より対応する辺の比は等しいので、

    \( BO_{1}:O_{1}O_{2}=O_{1}P:O_{2}Q\)

    \( \sqrt{3}r:(3+r)=r:(3-r) \)

    \( \sqrt{3}r(3-r)=(3+r)r \)

    \( \sqrt{3}(3-r)=3+r \)

    \( 3\sqrt{3}-\sqrt{3}r=3+r \)

    \( (\sqrt{3}+1)r=3\sqrt{3}-3 \)

    \( r=\dfrac{3\sqrt{3}-3}{\sqrt{3}+1} \)

    \( r=\dfrac{12-6\sqrt{3}}{2} \)

    \( r=6-3\sqrt{3} \)

  5.   次の図のように円柱の中に3つの球を入れ、その上に1つの球をおく。このとき、下の3つの球は円柱の底面と側面積、および他の球と接している。
      上の1つの球は下の3つの球と接している。球の半径が\(1\)のとき円柱の底面の半径を求めなさい。
  6. 球の中心どうしを結ぶと一辺\(2\)の正四面体になる。

    下の3つの球の中心を通るように水平に切断した図を書き抜いて考える。

    立体図形_球_接する球  立体図形_球_接する球

    点\(O\)は底面の円の中心であり、小さい円の中心を結んだ三角形の重心である。よって\(OA\)は三角形の高さの\( \dfrac{2}{3} \)なので、

    \(OA = \dfrac{\sqrt{3}}{2} \times 2 \times \dfrac{2}{3} = \dfrac{2\sqrt{3}}{3} \)

    \(OB\)は底面の円の半径でもあるので

    \( r=OB=OA+AB= \dfrac{2\sqrt{3}}{3} + 2 \)

    \( r= \dfrac{2\sqrt{3}+6}{3} \)

  7. ③の問題で、上の球の中心と円柱の底面との距離を求めなさい。
  8. 立体図形_球_接する球

    上の球の中心と円柱の底面との距離は、図の正四面体の高さに小球の半径を足したものなので、

    \( \dfrac{ \sqrt{6} }{3} \times 2 + 1 \)

    \( =\dfrac{ 2\sqrt{6} +3 }{3} \)

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