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確率_さいころ_典型問題

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 さいころ

 典型問題

例題
  1. 2つのさいころを振り、出た目の数を\(x\)、\(y\)とする。\(x < 2y \)となる確率を求めなさい。
  2. 2つのさいころを振ったとき、出た目の少なくとも一方が4より大きくなる確率を求めなさい。
  3. 2つのさいころを振り、出た目の数を\(x\)、\(y\)とし、座標平面上の点\(P(x,y)\)を考える。
      点\(A(1,2)\)とし、\(AP≦\sqrt{17} \)となる確率を求めなさい。
  4. 3つのさいころを振り出た目の数を\(x\)、\(y\)、\(z\)とする。\(xyz\)(\(x\)、\(y\)、\(z\)の積)が偶数になる確率を求めなさい。
  5. 3つのさいころを振ったとき、出た目のうち2つが同じで、残り1つが異なる確率を求めなさい。
  6. 3つのさいころを振り出た目の数を\(x\)、\(y\)、\(z\)とする。\( \dfrac{y}{x}=z-1 \)となる確率を求めなさい。
  7. 5つのさいころ降ったとき、出た目の和が6の倍数になる確率を求めなさい。
    まずはこう解け!
 
  1. 2つのさいころ→必ず表を書くこと!
  2. 2つのさいころ(座標の問題)→座標上の格子点を利用して表と同じように処理。
  3. 3つのさいころ→条件に当てはまる場合の数を調べる。(場合分け、樹形図等)

解答
  1. 2つのさいころを振り、出た目の数を\(x\)、\(y\)とする。\(x < 2y \)となる確率を求めなさい。
  2. 表を書く。
    確率_さいころ_典型問題

    \(x\)と\(2y\)を比較したいので横軸には\(2y\)の値を書き入れる。

    当てはまるものには○、当てはまらないものに×を書き入れると、

    \( \dfrac{27}{36}=\dfrac{3}{4}\)

    \( \dfrac{3}{4} \)

  3. 2つのさいころを振ったとき、出た目の少なくとも一方が4より大きくなる確率を求めなさい。
  4. 表を書いても良いが、余事象(○○でないとき)を利用すると簡単。

    少なくとも一方が4より大きい→「両方とも3以下」でないとき

    両方とも3以下である目の出方は\(3 \times 3=9\)通りで確率は、\(\dfrac{9}{36}=\dfrac{1}{4}\)

    よって少なくとも一方が4より大きい確率は\(1-\dfrac{1}{4}=\dfrac{3}{4}\)

    \( \dfrac{3}{4} \)

    迷う人は表でも良い。
    確率_さいころ_典型問題

  5. 2つのさいころを振り、出た目の数を\(x\)、\(y\)とし、座標平面上の点\(P(x,y)\)を考える。
      点\(A(1,2)\)とし、\(AP≦\sqrt{17} \)となる確率を求めなさい。
  6. 座標平面上に図示する。
    確率_さいころ_典型問題

    線分\(AP\)の長さが\(\sqrt{17}\)以下のところを数えれば良い。

    なお、\(\sqrt{17}\)は、2つの辺が\(1\)、\(4\)の直角三角形の斜辺\(\left( \sqrt{1^2+4^2}=\sqrt{17} \right) \)なので、
     
    図のように\( (1,5),(3,5),(6,2) \)の3点が\(AP=\sqrt{17} \)となる。

    なお、\((5,4)\)の点では\(AP=2\sqrt{3}=\sqrt{18}\)となり条件は満たさない。
    判断が難しい点は計算しつつ、あとは数え上げる。

    \( \dfrac{24}{36}=\dfrac{2}{3} \)

    \( \dfrac{2}{3} \)

  7. 3つのさいころを振り出た目の数を\(x\)、\(y\)、\(z\)とする。\(xyz\)(\(x\)、\(y\)、\(z\)の積)が偶数になる確率を求めなさい。
  8. 全部で\(6 \times 6 \times 6=126\)通り。

    3つの数の積(かけ算)が偶数になる条件は複雑なため、
    3つの数の積(かけ算)が奇数になる場合を考える。

    3つの数のかけ算(積)が奇数になるのは\( (奇数) \times (奇数) \times (奇数) \)のときだけなので、その場合は

    \(3 \times 3 \times 3=27\)通り。

    結果は「偶数」か「奇数」かの2通りしかないので、余事象として計算すると、

    偶数になるのは\( 216-27=189\)通り。

    \( \dfrac{189}{216}=\dfrac{7}{8} \)

    \( \dfrac{7}{8} \)

  9. 3つのさいころを振ったとき、出た目のうち2つが同じで、残り1つが異なる確率を求めなさい。
  10. 3つのさいころの出る目の組み合わせは、

    ① \(( a,a,a )  \dots _{3つ同じ}\)

    ② \(( a,a,b )  \dots _{2つ同じ}\)

    ③ \(( a,b,c )  \dots _{全部異なる}\)

    の3パターンしかない。②の2つ同じパターンは計算しづらいため、①と③を求めその余事象として求めた方が簡単。

    ①のパターンは\(6 \times 1 \times 1 =6\)通り。

    ③のパターンは\(6 \times 5 \times 4 =120\)通り。

    ②のパターンは①、③以外なので\( 216-(6+120)=90 \)通り。

    よって確率は\( \dfrac{5}{12} \)

    \( \dfrac{5}{12} \)

  11. 3つのさいころを振り出た目の数を\(x\)、\(y\)、\(z\)とする。\( \dfrac{y}{x}=z-1 \)となる確率を求めなさい。
  12. \(x\)、\(y\)、\(z\)のうちどらか1つを固定しながら当てはまるものを調べる。

    【\(z=1\)】のとき\( \dfrac{y}{x}=0 \) → \(0\)通り

    【\(z=2\)】のとき\( \dfrac{y}{x}=1 \) → \(6\)通り

    【\(z=3\)】のとき\( \dfrac{y}{x}=2 \) → \(3\)通り

    【\(z=4\)】のとき\( \dfrac{y}{x}=3 \) → \(2\)通り

    【\(z=5\)】のとき\( \dfrac{y}{x}=4 \) → \(1\)通り

    【\(z=6\)】のとき\( \dfrac{y}{x}=5 \) → \(1\)通り

    当てはまるのは\( 6+3+2+1+1=13 \)

    よって求めるべき確率は\( \dfrac{13}{216} \)

    \( \dfrac{13}{216} \)

  13. 5つのさいころ降ったとき、出た目の和が6の倍数になる確率を求めなさい。
  14. 明らかに数え上げられないときは考え方を変える。
    (割と解きやすいようにできていることが多い。)

    さいころが何個であったとしても出た目の和は
       
    ①6の倍数
       
    ②6の倍数+1
       
    ③6の倍数+2
       
    ④6の倍数+3
       
    ⑤6の倍数+4
       
    ⑥6の倍数+5
       
    という余りが異なる6パターンしかない。

    つまり、4つ目のさいころを投げ終わった時点でその6パターンなので、5つ目のさいころで6の倍数に調整してあげれば良い。

    例えば4つ目までの和が「6の倍数+2」であったとき、5つ目で4が出れば余り6になり、6の倍数になる。

    よって、4つ目までの目の出方は何でもよく、5つ目は1通りの出方しかないので、

    \( \dfrac{6 \times 6 \times 6 \times 6 \times 1}{6 \times 6 \times 6 \times 6 \times 6 }=\dfrac{1}{6} \)

    \( \dfrac{1}{6} \)

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