入試のプレッシャーに負けない自信。明確な根拠のある自信。それを得るためにはひたすら勉強するしかない。

場合の数_計算_順列と組合せの基本計算

スポンサーリンク
 計算

 順列と組合せの基本計算

例題
  1. 1,2,3,4,5,6の数字が1枚ずつ書かれたカードがある。このカードから3枚を選んで並べるとき、何通りの並べ方があるか。
  2. 1,2,3,4,5,6の数字が1枚ずつ書かれたカードがある。このカードから3枚を選ぶとき、何通りの並べ方があるか。
  3. 黒石3個、白石4個を横一列に並べるとき、何通りの並べ方があるか。
  4. 黒石2個、白石4個、赤石3個を横一列に並べるとき、何通りの並べ方があるか。
  5. 下のような格子状の道を\(A\)~\(B\)まで最短距離で進むとき何通りの行き方があるか。
     
    場合の数_計算_順列と組合せの基本計算
    まずはこう解け!
 
  1. 順列(並べ方)の計算、組合せ(選び方)の計算、同じものを含む順列の計算を使えるようにしておくこと。

順列(並び方)の記号と計算方法

\(n\)個から\(r\)個選んで並べるとき\(_{n}P_{r} \)と表し、次のように計算する。

\(_{n}P_{r}=n \times (n-1) \times (n-2) \times  \dots \times (n-r+1) \)

「\(n\)からはじめて1ずつ下げながら\(r\)回かけ算する。」覚えましょう。

例)\(_{10}P_{3}=10 \times 9 \times 8\)


組合せ(選び方)の記号と計算方法

\(n\)個から\(r\)個選ぶとき\(_{n}C_{r} \)と表し、次のように計算する。

\(_{n}C_{r}=\dfrac{_{n}P_{r}}{_{r}P_{r}} \)

「r個並べるけど、選び方だからr個の並びは関係ないよ」というように理解しましょう。r個の並び方をひとまとめにするために\( _{r}P_{r} \)でわり算をします。

例)\(_{10}C_{3}=\dfrac{_{10}P_{3}}{_{3}P_{3}}=\dfrac{10 \times 9 \times 8}{3 \times 2 \times 1 }  \)


同じものを含む順列の計算方法

\(n\)個のうち、同じものが\(a\)個,\(b\)個,\(c\)個あるとき(\(a+b+c=n\))、 その並べ方は次のように計算する。

\( \dfrac{ _{r}P_{n} }{ _{a}P_{a} \times _{b}P_{b} \times _{c}P_{c} } \)

「同じものの個数の分、その並べ方は関係ないのでわり算しましょう。」ということです。

例)\(2,2,3,3,3,4,4,4,4\)の9個の数を横一列に並べるとき、

\( \dfrac{ _{9}P_{9} }{ _{2}P_{2} \times _{3}P_{3} \times _{4}P_{4} } \)と計算する。


特に必要ないと判断したので「階乗」の表記は避けて説明しています。使える人はどんどん使ってください。

解答
  1. 1,2,3,4,5,6の数字が1枚ずつ書かれたカードがある。このカードから3枚を選んで並べるとき、何通りの並べ方があるか。
  2. \( _{6}P_{3}=6 \times 5 \times 4=120 \)

    \(120通り \)

  3. 1,2,3,4,5,6の数字が1枚ずつ書かれたカードがある。このカードから3枚を選ぶとき、何通りの並べ方があるか。
  4. \( _{6}C_{3}= \dfrac{_{6}P_{3}}{{_{3}P_{3}}}=\dfrac{6 \times 5 \times 4}{3 \times 2 \times 1} =20 \)

    \(20通り \)

  5. 黒石3個、白石4個を横一列に並べるとき、何通りの並べ方があるか。
  6. 【一般的な解き方】
    ご石を置く場所が7個あり、そのうち黒石を置く場所を決めればよい。

    (ご石を置く場所が1,2,3,4,5,6,7と番号が振られていて黒石の番号を選べばよい。)

    \( _{7}C_{3}=\dfrac{_{7}P_{3}}{_{3}P_{3}}\)\(=\dfrac{ 7 \times 6 \times 5 }{ 3 \times 2 \times 1 }=35 \)

    \(35通り \)

    同じものを含む順列として計算しても良い。

    \(  \dfrac{ _{7}P_{7} }{ _{3}P_{3} \times _{4}P_{4} }=35 \)

  7. 黒石2個、白石4個、赤石3個を横一列に並べるとき、何通りの並べ方があるか。
  8. 【一般的な解き方】
    ご石を置く場所が9カ所あり、そのうち黒石を置く場所→赤石を置く場所(白石→を置く場所)の順で決める。

    はじめに黒石の置ける場所は\( _{9}C_{2}\)
    残り置ける場所は\(9-2=7\)カ所なので、
    赤石を置ける場所は\( _{7}C_{3}\)、
    最後の赤石は残りに置くだけなので計算する必要はない。(\( _{4}C_{4}\)を計算しても1になるので同じ。)

    \( _{9}C_{2} \times _{7}C_{3} \)\(= \dfrac{9 \times 8}{2 \times 1} \times \dfrac{7 \times 6 \times 5 }{3 \times 2 \times 1}=1260 \)通り

    \(1260通り \)

    同じものを含む順列として計算しても良い。

    \(  \dfrac{ _{9}P_{9} }{ _{2}P_{2} \times _{4}P_{4} \times _{3}P_{3} }=35 \)

  9. 下のような格子状の道を\(A\)~\(B\)まで最短距離で進むとき何通りの行き方があるか。
     
    場合の数_計算_順列と組合せの基本計算
  10. AからBに最短で行くには右に5マス、上に4マス進めば良い。

    これは、「→→→→→↑↑↑↑」をという9つの→を並べ替えるのと同じである。

    よって、③と同じように計算すると、

    \( _{9}C_{4}=\dfrac{_{9}P_{4}}{_{4}P_{4}}\)
      \(=\dfrac{ 9 \times 8 \times 7 \times 6 }{ 4 \times 3 \times 2 \times 1 }=126 \)

    \(126通り \)

印刷はこちらから

コメント

タイトルとURLをコピーしました