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関数_2次関数_直交条件

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 2次関数

 直交条件

例題

放物線\(m:y=\dfrac{1}{2}a^2 x^2\)と直線\(ℓ:y=ax+4\)があり、点\(A\)、\(B\)で交わっている。これについて次の問に答えなさい。
ただし\(a>0\)とする。
関数_2次関数_直交条件

  1. 交点\(a\),\(b\)の座標を表しなさい。ただし\(a\)を用いても良いものとする。
  2. \(y\)軸上に点\(C(0,12)\)があり、直線\(AC\)と直線\(BC\)は直角に交わる。このとき\(a\)の値を求めなさい。
  3. 線分\(AB\)を直径とする円を書き、原点\(O\)が円周上にくるとき、\(a\)の値を求めなさい。
    まずはこう解け!
 
  1. 2直線\(y=ax+b\)と\(y=cx+d\)が直角に交わるとき、次の関係が成り立つ。
        \(a \times c=-1\)
    (傾きの積が\(-1\))

関数_2次関数_直交条件
   

図において直線\(ℓ\)が\(y=ax+b\)、直線\(m\)が\(y=cx+d\)のとき、傾きの関係からそれぞれの長さを書き入れる。

※\(c< 0 \)より\(DB\)の長さが\(-c\)になることに注意。

角度の関係を書き入れると、\( \triangle ADC \) ∽ \( \triangle BDA \)になる。

相似の図形の対応する辺の比は等しいので、

\(AD:DC=BD:DA\)

\(1:a=(-c):1\)

内項の積と外項の積は等しいので、

\( a \times (-c)=1 \)

\( a \times c = -1 \)

解答
    放物線\(m:y=\dfrac{1}{2}a^2 x^2\)と直線\(ℓ:y=ax+4\)があり、点\(A\)、\(B\)で交わっている。これについて次の問に答えなさい。
     ただし\(a>0\)とする。
    関数_2次関数_直交条件

  1. 交点\(a\),\(b\)の座標を表しなさい。ただし\(a\)を用いても良いものとする。
  2. \(y=\dfrac{1}{2}a^2 x^2\)、\(y=ax+4\)を連立すると、

    \(\dfrac{1}{2}a^2 x^2=ax+4\)

    \(a^2 x^2=2ax+8\)

    \(a^2 x^2-2ax-8=0\)

    \((ax-4)(ax+2)=0\)

    \(x=\dfrac{4}{a},-\dfrac{2}{a}\)

    \(y\)座標は\(y=ax+4\)に代入して計算すれば良い。

    \(A \left(- \dfrac{2}{a},2 \right),B \left( \dfrac{4}{a},8 \right) \)

    \(y=ax+4\)を\(x\)について解き、\(y=\dfrac{1}{2}a^2 x^2\)に代入して\(y\)から求めても良い。

  3. \(y\)軸上に点\(C(0,12)\)があり、直線\(AC\)と直線\(BC\)は直角に交わる。このとき\(a\)の値を求めなさい。
  4. \(A \left(-\dfrac{2}{a},6 \right),B \left( \dfrac{4}{a},8 \right),C(0,12)\)があり、直線\(AC\)と直線\(BC\)の傾きの積が\(-1\)になれば良い。

    ※今回、\(x\)の増加量が分数になるため(傾き)=(yの増加量)÷(xの増加量)で計算する。

    \(AC\)の傾きは

    \( \left( 12-6 \right) \div \left( 0- \left(-\dfrac{2}{a} \right) \right) \)

    \(=6 \div \dfrac{2}{a}=3a \)

    \(BC\)の傾きは

    \( \left( 12-8 \right) \div \left( 0- \dfrac{4}{a} \right) \)

    \(=4 \div \dfrac{4}{a}=-a \)

    傾きの積が\(-1\)なので、

    \(3a \times (-a)=-1 \)

    \(a^2= \dfrac{1}{3}\)

    \(a>0\)より

    \(a=\dfrac{1}{\sqrt{3}}=\dfrac{\sqrt{3}}{3}\)

    \(a= \dfrac{ \sqrt{3}}{3} \)

  5. 線分\(AB\)を直径とする円を書き、原点\(O\)が円周上にくるとき、\(a\)の値を求めなさい。
  6. 関数_2次関数_直交条件

    \(AB\)を直径とする円を書いたとき、円周角の定理より\( \angle AOB=90° \)になる。

    よって、直線\(AO\)と直線\(BO\)が垂直に交わるように計算すれば良い。

    ①より、\( A \left(-\dfrac{2}{a},2 \right),B \left( \dfrac{4}{a},8 \right) \)なので、

    \( \dfrac{2-0}{\left( -\dfrac{2}{a} \right)-0} \times \dfrac{8-0}{\left( -\dfrac{4}{a} \right)-0} =-1 \)

    ※増加量から式を立てたが、比例の式から求めても良い。

    ※分母に分数がくる分数は、\(\dfrac{Y}{X}=Y \div X\)のようにわり算で計算処理すること。

    \( -a \times 2a =-1 \)

    \(a>0\)より

    \(a= \dfrac{1}{ \sqrt{2}}= \dfrac{ \sqrt{2}}{2} \)

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