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整数_約数_連続する整数の和

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 約数

 連続する整数の和

例題

210を連続する正の整数の和で表すことを考える。これについて次の問に答えなさい。

  1. 210を7個の正の整数の和で表しなさい。
  2. 210を個の正の整数の和で表したとき、最大の数と最小の数を答えなさい。
  3. 210を最大で何個の連続する正の整数の和として表すことができるか。
    まずはこう解け!
 
  1. 奇数個と偶数個を分けて考える。

【参考】算数的な解き方

例えば\(20=2+3+4+5+6\)→これは連続する整数のうち、真ん中が平均になっていて\(20=4\times5\)と考えられ、真ん中が4で5つ並ぶので\(2~6\)までが並ぶ。
次に、\(22=4+5+6+7\)→これは実は11個の連続する整数の和で表した結果である。
22を11個に分けるときの平均は2でこのときの数の並びは、
\(22=(-3)+(-2)+(-1)+0+1+ 2 +3+4+5+6+7\)
このとき、\((-3)\)、\((-2)\)、\((-1)\)と\(1\)、\(2\)、\(3\)が打ち消されるので結果として、\(22=4+5+6+7\)となる。

このように偶数個ならぶ場合は奇数個ならぶ場合から計算できることを知っておくべき。
あとは、N=(真ん中の数)×(個数)を考えればよいので、打ち消されることを知らなくても個数がNの約数であることから作業をすれば解くことができる。!

解答
  1. 210を7個の正の整数の和で表しなさい。
  2. 7個に分けたときの平均は

    \(210 \div7=30 \)

    \(30\)を境にして\((7-1) \div 2 = 3\)個ずつ並ぶので、

    \(27,28,29,30,31,32,33 \)

  3. 210を12個の正の整数の和で表したとき、最大の数と最小の数を答えなさい。
  4. 真ん中の2つの数のうち小さいほうを\(n\)とするとその和は

    \((n-5)+(n-4)+(n-3)+(n-2)+(n-1)+n\)
    \(+(n+1)+(n+2)+(n+3)+(n+4)+(n+5)+(n+6) \)

    \(12n+6=210 \)

    \(n=17 \)

    よって最小の数は\(n-5=12\)、最大の数は\(n+6=23\)

    \(最小の数:12、最大の数:23 \)

  5. 210を最大で何個の連続する正の整数の和として表すことができるか。
  6. 奇数個に分ける場合→中央の数が平均になる。

    個数を\(2n-1\)個、中央の数を\(a\)とすると

    \(a(2n-1)=210 \)

    またこのときの最小の数は\(a-n\)になり、\(a-n>0\)が成り立つ。

    [2n-1=105のとき]n=53、a=2、a-n=-51で不適

    [2n-1=35のとき]n=17、a=6、a-n=-11で不適

    [2n-1=21のとき]n=10、a=10、a-n=0で不適

    [2n-1=15のとき]n=7、a=14、a-n=7、よって、\(7,8,9,\dots,21,22\)の15個


    偶数個に分ける場合、個数を2n、真ん中の2つの数のうち小さい数をaとするとその和は、

    \((a-(n-1))+(a-(n-2))+ \dots(a-2)+(a-1)\)
    \(+a+(a+1)+(a+2)+ \dots+(a+n-1)+(a+n) \)

    等差数列の和より、\( \left( (a-(n-1))+(a+n) \right) \times 2n \div 2 \)が成り立つので、

    \(n(2a+1)=210 \)

    これをaについて解くと

    \(a= \dfrac{210-n}{2n} \)

    ここで\(n\)は\(210\)の約数であり、\(210-n\)が\(2\)の倍数であるから、\(n\)は210の約数のうち、2の倍数であるもの。また、最小の数\(a-(n-1)>0\)

    [n=2]のとき、\(a=\dfrac{210-n}{2n}=\dfrac{210-2}{4}=52\)、\(a-(n-1)=52-(2-1)=51>0\)なので、2n=4個は存在する。

    [n=6]のとき、\(a=\dfrac{210-n}{2n}=\dfrac{210-6}{12}=17\)、\(a-(n-1)=17-(6-1)=12>0\)なので、2n=12個は存在する。

    [n=10]のとき、\(a=\dfrac{210-n}{2n}=\dfrac{210-10}{20}=10\)、\(a-(n-1)=10-(10-1)=1>0\)なので、2n=20個は存在する。

    [n=14]のとき、\(a=\dfrac{210-n}{2n}=\dfrac{210-14}{28}=7\)、\(a-(n-1)=7-(14-1)=-12< 0\)なので不適

    [n=30],[n=42],[n=70],[n=210]もそれぞれ不適

    よって偶数個、奇数個通して20個が最大。

    \(20個 \)

    ある程度は調べていくしかない。計算の範囲で調べることもできるが、現実的でない。算数的解法で解いても同じぐらいの作業量になる。

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