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式と計算_不定方程式_基本解法

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 不定方程式

 基本解法

例題

次の方程式を満たす整数\(x,y\)の組は何個あるか求めなさい。ただし、\( 0≦x≦100,0≦y≦100 \)とする。

  1. \(4x-7y=0\)
  2. \(4x-7y=1\)
  3. \(4x+7y=105\)
    まずはこう解け!
 
  1. \(x\)または\(y\)について解く。
    ※条件が絞りやすい方について解く。よくわからない場合、両方について解いてみれば良い。
  2. はじめて条件を満たす数を見つける。(順に数を当てはめる)
  3. 周期性を利用して求める。

等差数列の公式も使えるように!

はじめの数が\(a\)でそこから\(d\)ずつ増える数列のN番目の数は

\(a+d(N-1)\)で計算できる。

\(5,8,11,14,17・・・\)という数列の場合、はじめの数\(a=5\)、そこから3ずつ増えているので\(d=3\)

もし、50番目の数を求めたいのであれば\(5+3\times(50-1)=152\)

解答

  1. \(4x-7y=0\)
  2. \(y\)について解くと

    \(y= \dfrac{4}{7}x \)

    \(y\)が整数になるためには、\(x\)は7の倍数であれば良い。

    \(0≦x≦100\)より条件を満たす最大の\(x\)は

    \(100 \div7=14…2 \)

    \(7 \times14=98 \)

    よって条件を満たす\(x\)は\(x=7\)から\(x=98\)までの7の倍数

    このとき対応する\(y\)は\(y=4\)から\(y=56\)までで\(0≦y≦100\)の範囲内であり問題はない。

    よって求める個数は\(98 \div 7=14\)

    \(14個 \)

  3. \(4x-7y=1\)
  4. \(y\)について解くと

    \(y= \dfrac{4}{7}x+ \dfrac{1}{7} \)

    \(y\)が整数になるためには、\(1+4x\)が7の倍数であれば良い。\(x\)に順に数を入れていくと

    \(x=5,y=3 \)

    \(x\)には\(\dfrac{?}{7}\)がかけられているので、+7ごとに\(y\)が整数になる条件を満たす。

    +7 +7 +7
    x 5 12 19 26 ・・・
    y 3 7 11 15 ・・・
    +4 +4 +4

    つまり\(x\)は、\(5+7 \times(n-1)\)で表される数列になる。

    \(0≦x≦100\)より条件を満たす\(x\)は\(x=5\)から\(x=96\)まで

    このとき対応する\(y\)は\(y=3\)から\(y=55\)までで\(0≦y≦100\)の範囲内であり問題はない。

    よって求める個数は\(14個\)

    \(14個 \)

    ※細かい計算は省略。等差数列の個数がよくわからない人は表を数えあげてください。

  5. \(4x+7y=105\)
  6. \(x\)について解くと

    \(x= \dfrac{105-7y}{4} \)

    \(x\)が整数になるためには、\(105-7y\)が4の倍数であれば良い。

    また\(105-7y≧0\)より\(y≦14.5…\)つまり、\(y\)は14より小さい数を求めれば良いので順番に調べると

    y 14 13 12 11 7 3
    x × × × 7 14 21

    \(100 \div7=14…2 \)

    \(7 \times14=98 \)

    よって条件を満たす\(x\)は\(x=7\)から\(x=98\)までの7の倍数

    表より、条件を満たすのは\( (x,y)=(11,7),(7,14),(3,21) \)の3組

    \(3個 \)

    ※表の処理は規則性を用いて処理したいところです。

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